2024/8/09
火打山🏔
今年も待ちに待った登山シーズンがやってきました。
今シーズン最初の山は新潟県妙高にある火打山で、標高2462mで日本百名山と花の百名山の一座です。
花の百名山だけあって、夏の高山植物があちらこちらに咲き誇っていました。この時期ワタスゲが見頃で、
湿原には沢山のワタスゲが咲いていました。
高山植物は小さくて可憐な容姿とは裏腹に森林限界を超えた過酷な環境にもかかわらず、
しっかりと根を張って咲いている姿は元気と勇気を貰えます。
火打山は私にとってはとても思い入れのある山で、高校生の時に初めて本格的な登山に連れて行って
もらったのが火打山でした。
関西の低山しか登ったことがなかった私には、登山は樹林帯をひたすら登って頂上でちょっとだけ景色を楽しむ。
云わばただのトレーニングでしたが、山の途中に山小屋があったり、どこまでも続く木道があったり、
突如、湿原が現れたりであまりの美しさに衝撃を受けたのを今でもよく覚えています。
ウン十年振りに火打山に登って、遠い遠い過去の記憶の中にある景色が目の前に広がっていることに
いつもとは違った感動がありました。
何十年経っても変わらず同じ景色がそこにあるという感動と、変わらずにあり続ける為に
どれだけの人が努力をして守ってきたのかを考えると感慨深いです。
昨今のインバウンドで富士登山のマナーがニュースに取り上げられます。
そのニュースを見るたびに悲しくなります。
山ではゴミは持ち帰る、山の物は持ち帰らない、歯磨き粉は使わない、食器や調理器具は洗い流さない等、
自然を考慮した暗黙のルールがあります。
色々な人に山の魅力を知ってもらうのはうれしい事ですが、これから先も何十年、何百年と変わらずに
美しい山であり続ける為に、山に登るだけではなく山を守る活動もしていけたらと思っています。